2026年5月21日木曜日

【散策】イラストレーター 安西水丸展

 昨日5/20から始まったPLAY! の安西水丸展
内覧会にお声がけいただいたので見せてもらってきました~!

やっぱり自分の言葉で紹介できるようになるには、なるべく自分で見ておかないとなと。


やってきました。PLAY! MUSEUM。
前回の安野光雅展もめちゃくちゃよかった。


今回は安西水丸展。
「ぼくのあそび」と副題がついています。


ナビゲーターは、PLAY! プロデューサーの草刈さんと、今回の展示のアートディレクター土居さん。
安西水丸さんの展示は2021年に世田谷文学館で開催した展示以来とのこと。
5年振りの開催。
今回は、当時の展示にさらに新しい要素を加えての展示構成となっているそうですよ。


「ぼくのあそび」という副題は、「絵を描くことが遊び」と言っていた安西さんのそんなスタンスを楽しんでほしいという思いからだそう。
それを象徴するかのように、最初に目に留まったのはこちら。
7才の頃に自分の描いた絵に、50年以上経ってから自分でストーリーを当ててみた作品だそうです。お子さんの小さい頃の絵、とっておくとこんな楽しみにつながったりするかもしれないですね。


そんな安西さんが表紙を描いた本がずらっと並ぶコーナーも。
タッチのバラエティを見てほしいとのことでした。

そして面白かったエピソードが、人のイラストの話。
安西さんは下手うまというか、「絵を学ぶ」ことをこばんだそう。上手くならないように、技法を学んで人と同じようになっていくことを選ばず、自分のよさを個性として伸ばしていくことを大切にしていたそう。

そのおかげで(?)「似顔絵」は自分でも上手ではないことを認識していて、「似な顔」(似ていない顔)と自分でも読んでいたそう。


そのことをどこかで村上春樹さんに話したら、「でも、水丸さんには矢印があるじゃないですか」と言われて「あぁそうか」と解決した、という話。
絵を変えるのではなく、他の方法で解決する。コロンブス的な発想というか、自分では考えなかった考え方を、他の人に教えてもらえることってありますよね。


続いては、「がたん ごとん」。
この「がたん ごとん」は安西さんの絵本への考え方が非常によくわかる絵本なんだそう。

僕は残念ながら自分が読んだことがなく、読み聞かせたこともないんですが、この本は子どもに読み聞かせると何回読んでも「ワッてなる」本なんだそう。
そんな本をつくりたかった、「毎日読んでもらってもそこに来ると必ずワッてなる」絵本をつくりたかったんだそう。
遊び心、誰かを楽しませることを本当に楽しんでいた人なんだろうなと。



そして村上春樹さんや、和田誠さんとの仕事もたくさん展示。
村上春樹さんの本の印象をやわらげる役割を担っていたとか、和田誠さんはイラストレーター。同じ職業の2人がどうやって一緒に仕事をするのさというところで「同じテーマで2人のイラストを並べる」共作という方法を取ったのだとか、アプローチも「なるほどなぁ」と思えるところがたくさんありました。

もちろんひとつひとつの作品も、ゆっくり楽しめるものばかり。



そして、こちら。
安西水丸作品に特徴的な「ホリゾン(水平線)」。


この線があることで立体感、遠近感を演出できたりする。
その線を強調するように、今回の大きな楕円の展示室では「ホリゾン作品」を一挙に約70点も展示!しかも、全作品のホリゾンを一直線に揃えて!



途中、安西さんの故郷の海、千倉の海の映像も映し出されていて、そのホリゾンもピタッと一致。作品の上辺・下辺ではなく、途中に引かれているホリゾンで合わせるというのは全部がつながっているように見えて面白かったです。


最後は、商業誌やポスターのお仕事など。
ちょっとエロチックな小説現代のイラストも。


いろんな雑誌の表紙が並んでいて、こんなに多岐に渡る仕事をされていたんだなと。


IBMの箱崎も、安西水丸作品になってたんですね。


そしてワークショップコーナーでは、スノードームの絵を描くワークショップも。





どんな作品が増えていくか、楽しみですね。
展示を終えたところにあるカフェでは、水丸作品のランチも置いてました。


大人さまランチ、気になるなぁ。笑


と、そんな安西水丸展でした。
展示されている総数でいうと500点くらいあるそう。
この大量な仕事というか遊びというかの作品の印象が、「楽しそう」で終われることもすごいなと。

やっぱり、一緒に仕事してた人も楽しかったんじゃないかなと。
そういう人と仕事をしていたいなと、一緒に仕事してみたかったなと思いもしました。

展示は7/12(日)までで、他の展示の期間と比べるとちょっと短めになっているそう。
ぜひ訪ねてみてくださいな~!

会  期:2026年5月20日(水)ー7月12日(日)*会期中無休
会  場:PLAY! MUSEUM(東京・立川)
開館時間:10:00-17:00(土日祝は18:00まで/入場は閉館30分前まで)
入 場 料:一般1,800円/大学生1,200円/高校生1,000円/中学生600円/小学生600円/未就学児無料
*障がい者割引、立川割など、各種割引あり(併用不可)
*いずれも税込