2008年5月25日日曜日

「美術館」という美術品


六本木ヒルズをあとにして、次に向かったのは国立新美術館。

これも少し時間が経ってるけど、ヒルズ⇒新美術館てチャリだとめっちゃ近いのね。黒川紀章デザインてことで、建物自体にも興味があったんで楽しみでした。

入る前から、独特の洗練された空気があって、さすがな感じ。入ってすぐ、建物の構造がわかった。まずそこがすごいと思いました。

「考えられてんなぁ・・・」って。

食べるところ。休めるところ。移動できる通路。そして、作品が展示されている場所。
シンプルにわかりやすく、相手に心地よく伝えることって今俺すごい難しいと思ってて。それを見事にクリアしてる。考えに考えを重ねて、考え抜かないとシンプルにはならないと思うから、そういう背景含めいい仕事してんなぁって思いました。これは、盗まなきゃですわ。

で、まずはモディリアーニ展へGOGO。
モディリアーニは全然知らなかったけど、すごい独特な作品すね。
目がアーモンドみたいで瞳が入ってなくて、やたら首が長い。
表情を持たない仮面みたい。
何に影響されたか、説明されなくても「アフリカだろ」ってわかったけど、説明読んで「やっぱな」って思いました。

誰もやってない表現を自分のスタイルとして貫き通して周りの評価を得るってすごいことだと思います。

で、お次は三軌展へ。
三軌会なんて全然知らなかったけど、公募美術団体「三軌会」ってのがあるんすね。

美術が好きな人たちが自分の作品を通して自分を表現して、そのボリュームが圧倒的でした。
何百点あったんだろ。モディリアーニ1人の個展なんて目じゃない。

こういうの、すごい良かったです。
1人で名前知られて何かができる人ってのも確かにすごい才能だと思うけど、「みんなでやるからできること」を考えてうまくやってるなって思って。
関係者や友人が来て、作者の話をしていたり、熱心に絵の説明をしてる人がいたり、こういう草の根活動が何するにしても必要で、それが自然にできるような空気があるんだろなって思いました。

いつか自分も真剣に美術をやりたいと思うようになったら、こういう所に入ってみるのもいいかもしれないすね。

そんな感じで、美術館自体もその中の展示物からも、ここでも大いに刺激を受けてきた俺でした。

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